★ カーミングシグナル、ストレートシグナル。 ★ 〜犬がきました 08 後編〜 |
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異変というのは、身近にいればいるほど、感じとってしまうものだ。 サンジはクレープの一件以来、ゾロと距離を置いたあの日々のように口数が少なく、ぼーっとしていることが多くなったし、問い詰めるはずのゾロも黙って目を閉じている。 とくに、犬の姿でいるゾロ相手だと10分もじっとしていられないサンジは内心のやきもきを特に溜息で誤魔化していた。 犬の姿でじっとしているゾロの背中を眺めて、サンジはまたも嘆息する。 すくすく育った。立派なもんだ。いまだあどけなさを残しているものの、そこそこの中型犬くらいだったら張り手でぺいっとやっつけてしまうだろう。可愛いハイブリッドのゾロ。…可愛いはずの、愛犬。 (おれァ変だ) そんなのとっくに自覚している。 けれど何が変なのか、やっぱりいまいち理解し辛いのである。愛犬をビビにとられそうになったショックなのか、ゾロがビビに興味を抱いたのがショックなのか。どちらにしろあまり有り難い感情ではなかった。 チャイムが聞こえて、サンジが立ちあがると、ゾロが視線だけをよこした。 犬の姿だと我慢のきかないサンジは、いつもゾロ相手に無駄話、無駄なスキンシップを好んで絡むのだが―――どうにもビビとゾロのあの、シーンがちらついて勢い良く飛び付いていけない。 寂しがる両手を宥めすかして玄関まで行くと、隣人お笑いコンビの二人が 「ちわーっす!」 「コックの兄貴〜!」 何だか嬉しそうに両手を振っているのが見えて、サンジはぶっと吹き出して笑った。 「おう、ヨサクとジョニーじゃねえか! どうした、うまくやってんのか?」 駆け出しの漫才師である剽軽な二人組は、招き入れられて嬉しそうに笑った。 サンジは勿論、ゾロよりも年上であるはずの二人だが、なぜだか「兄貴」と呼ばれて慕われている。野郎だから、と敬遠するなんて勿体無いほど、彼らは純粋にサンジとゾロに懐いているからまた面白い。 「聞いてくださいよ、まだ小さいホールのイベントなんですけどね!」 「前座なんですけど、やあっと舞台に立てるようになりまして!」 「紙一重な笑いがこう、俺達を包みこむっていうか!」 「何だか、本当に貴重なんスけど、ふぁ、ファンとかいってくれる子とかもいて!」 ピザ屋のバイトやら、駅前のティッシュ配りやらで、二人が苦労していたのは知っている。 サンジも嬉しくなって、よかったな!と笑った。 「あのう、これ。兄貴に…いっつも煮物とか、惣菜とか分けてもらってて…兄貴も大変なのに、気ィつかってもらって悪いから―――うちの田舎で作ってるもんなんスけど」 そう照れくさそうに笑って、ヨサクは中くらいのダンボール箱ごと、手土産をサンジに渡す。 南瓜に薩摩芋、玉葱に大根。秋から冬にかけてが一番旨そうな食材を前にして、サンジは顔を綻ばせてヨサクとジョニーの頭をばしっと叩いた。 「おっし、食費を納めるとはいい根性だ、野郎ども! 仕方ねえから、このサンジさんがクソうめェもん食わせてやるよ」 「ホントですか!?」 「うわ、ありがとうございます、兄貴ィ〜!」 嬉しそうに笑うサンジの横顔を見つめて、子犬はひっそりと風呂場に移動した。管理人のギン、そして愛すべき隣人達には「子犬の」ゾロは知られてはいけない。 人間に戻る気もなくなって、ゾロは風呂場で低く唸った。 唸り声が共鳴してしまうことに気づいて、やや顔を顰めるようにして、子犬はそのまま眠ってしまった。 とても心安らぐ居心地の良さに反して、苦いものでも噛み締めたような、後味の悪さが広がる。 いい匂いがするのだ。 サンジがまな板を小気味良く叩く音。小麦粉、みりん、醤油。白味噌、昆布だし。 大葉を刻み、葱を小口切りすると青くさい匂いがここまで届く。どうせ狭いアパートの一室なのだがら、届くのは当たり前なのだけど。 面白いことを言ってサンジを笑わせる、ジョニーとヨサクの声。 げらげらと可笑しそうにサンジが肩を揺する音、髪の毛が揺れる音。うっかり皿を落としかけて、器用に手で受けとめる音。 胡麻を擦る匂い。鰹節。生姜、あられを揚げるじゅわっとした油音。 (駄目だ) ゾロは慌てて、四肢を伸ばすようにしながら慎重に人間の姿に切り替えた。 (―――なんか、妙じゃねえか) 敏感過ぎた犬の聴覚と嗅覚は少しおさまり、ぼそぼそとした会話と微かな匂いだけがゾロを刺激する。 いい匂いがするのだ。 サンジのぎこちない様子は勿論気づいている。またなにか気にしてやがるな、と思うのだがそれを口にする気になれないのは恐らく。 …サンジが抱き着いてこないからだ。 (多分、されねえほうがいい) 迷惑千万といった感じで、苦行の如く耐えてきたそれを今やられると困ったことになりかねない。 行き過ぎた過剰なスキンシップ、サンジの愛情表現は大胆にしてちょっと痛い。なにせ容赦なくめりめり抱き着いてくる。そして蹴られる。キスされる。頬擦りされる。撫でくりまわされる。 嫌いじゃないのだ。もう別に慣れたかな、と思ってしまう程度にサンジのテンションには耐性がついてきた。 あの男の料理はうまい。すっかり舌の肥えてしまった犬は、買い食いして顔を顰めたことがある。 ―――それでも、料理の匂いに混じって、 いい匂いが、するのだ。 …ただ、あまりに馨しいそれに、どうにも意識が引きずられて。 「コラ」 ぺちぺちと頬を叩かれて、あぁ?と思わず顔を上げて睨みをきかせれば、ゾロ以上に不機嫌な顔のサンジがいる。 「風呂場なんかで寝てっと、風邪引くだろが」 唸るような喋り方は、相当機嫌が悪い証拠でもある。 恐らく―――サンジが折角作った料理を食わなかったためだろう。不満げな様子を隠そうとしないまま、裸足がゾロの肩を蹴る。 「早くどけ。風呂の準備ができねえ」 ゾロは立ちあがり、ふと気づいた。あの気のよい漫才コンビの気配はない。 どうやらすっかり寝入ってしまっていたようである。機嫌の低迷したサンジは仏頂面のままゾロを押しのけ、風呂釜を覗きこんだ。 (…何か) 声をかけないといけないのかも、しれない。 サンジのキィ・ワードは「料理・女性・動物」の3種類だ。 これに関する地雷を踏んだら、機嫌の良いアホ面が一転して鬼の形相になる。フォローが必要だ、でないと後でどんな仕返しを…子どもじみた意趣返しをされるか、わかったものではない。 「―――おい」 地面が揺れた。 「…ァあ…って、ゾロ? おま、どうした―――」 (ああ、そうか) おれが傾いたのか、と、ゾロは酷く冷静に自分の状態を見ていた。 「アホ! やっぱり風邪引いたんじゃねえか―――?」 サンジが手を伸ばしてくるのを見て、ゾロはきつく歯を噛み合わせた。 (駄目だ) (あれに触られると) (―――なんかやべえ) 「おい、ゾロ」 「触るな」 べち、と掌を叩かれたサンジは不機嫌な形相も吹き飛んで、あっけに取られたようにゾロを見つめた。 (やべえ) 「なんか、てめえ変―――」 「駄目だ…」 途端にサンジは真剣な眼差しになる。 ゾロの異常を見ぬこうとする目は、あの、サンジの目だ。 おそるおそる、痛さも怖さも怯えすら柔軟に受けとめる、好奇心に溢れた目。 次の瞬間、サンジはゾロにひっくり返されていた。 「はれ?」 間の抜けた声にゾロがくぐもった声で微笑う―――いや、気のせいだろうか。 光の加減で、ゾロの目の色は琥珀から金色に変わる。薄暗く狭い風呂場のタイルは冷たくて、唯一存在する小さな窓から西日が差し込む。夕陽がゾロの目の中に吸いこまれて、爆ぜるのをサンジは呆然と見上げていた。 「だから言っただろうに」 普段より更にトーンの低い声が、耳に直接掛かって――― 瞬間、耳たぶが焼けたかと錯覚する。 サンジの頭半分だけ、夕日のオレンジ色に染まっていた。 空気中に含まれた埃が、まるで粒子のようにきらきらと散っていくさまを片目で見ながら、夕が夜に変わる瞬間、ゾロの目はサンジの鼻先数センチで止まる。 「―――触るなって」 (う、腕が) だんだん手が痺れてきた。多分、動揺して変な風に手を、体に挟んだからだろうとサンジは推測する。 (つーか冷静に判断してる場合じゃねえ…腕が、わき、脇にはさま…っ) ゾロの右腕が、サンジの左腕のちょうど脇を通りぬけていて。 また引き締まった左腕はサンジの自由を封じるように留まっている。 (…じゃれ合いかっ!?) 真っ先に思い浮かんだのはそれでけれどゾロが見たこともないような目の色でサンジを見据えてくるから―――ああ、視線で縫いとめられるということは本当にあるのだ、と。 頭の片隅で納得したりもして。 「…っ」 呼吸が、肌に触れるこんなに近くまで意味もなく接近されたことなどない。 酔っ払ったサンジがゾロにおぶさった時だとか、犬のときに思いきり抱きしめた時だとか、そういえば… (そういや、あんとき。こいつ) (抱きしめてきやがったよなあ) (すげえなんか、嬉しそうに笑っちゃってよ。ははっ。ガキみてえに!) (おれは決めた、とか言ってた) (お前にするって言ってた) (―――お前にするって、なんだ?) ( そこまで考えて、サンジは硬直した。硬直したまま、視線だけぎこちなく、ゾロを見上げて思考回路が停止する。 (―――恋人って、) 「匂いがする」 ゾロはぎゅうと目を窄めて、咽喉を鳴らす。 「始終いい匂いを撒き散らされりゃあ、俺だって困る」 「…におい、って」 「…匂いだ」 一瞬顰めた、ゾロの顔が近づいてくるのが分った。わかってから、動揺し、混乱する。 (駄目な気がする) 実は少し、この先にこいつが何をしでかすか興味もある。その程度にはゾロという犬であり、人間である男は興味深いし、特別でもあるから。 (でも、駄目だ) これから起こることをもし、享受してしまえば―――サンジは知らぬふりをしていた自分の中のとんでもない感情に気づいてしまうだろう。 そう、多分、 とまらなくなる。 「ぞ、ゾロ…」 ひしめき合う感情の中で、馬鹿やってくだらないことで喧嘩して笑いあってそういう時間をコワしたくないと喚く自分に気づいて、サンジはやっと上ずった声をあげた。 「ゾロ!」 「―――ッ遅ェよ」 唇に噛みつかれた。そう、ゾロは獣らしく、サンジの下唇を食み、上唇を舐めた。 普段より深い色合いの琥珀の双眸が、サンジのストップを呼びかける声音ごと、支配して沈黙させる。 (すげえ) 顎を舐められ、サンジは悲鳴に似た声を噛み殺す。 (―――狼だ) 子犬だって?冗談じゃない。 この男は―――狼だ。生粋の狼と、狼の血を引く北方の犬族から生まれた 純血をも意味をなさなくする、絶対的な支配の眼差し。 「…ぁっ」 静かなくせに、獰猛な目が肌を嬲るとちりちり産毛が逆立った。 自分の視界いっぱいにゾロがいる。 サンジの世界いっぱいにゾロがいる。 あー、でも、んーでもないうめき声すら音を立てない。すっかり暗くなった周りにはゾロしかいない。 (…まずい…ッ) ほら、ゾロの左手の長い指が、サンジの耳元に触れてくる。 (髪に触られると駄目だ) もうキスしている時点でヤバいのだが、とにかく、髪を指で梳かれてしまったら、落ちるなぁと思った。 口腔に縦横無尽に侵入してきそうな、 (し、舌) 舌も。 絡んだら多分、抵抗できないから。 「ゾロッ!」 サンジの口が開いたら丁度いいとばかりに、舌が押しこんでこようとする―――それを、なんとか自由のきいた片手の指で押しのけて、 「ゾロ、待て!」 様子がおかしいことに、気づかなかったのはサンジの落ち度だろうか。 ゾロの目は獣の眸だ。 ―――普段はこんな目をしない。 「待てッ!」 …今度は意図を込めて、強く言う。 (これで通じなかったらてめえはおれのゾロじゃねえんだからなっ!) 項のあたりがじん、と痺れて脱力しそうになる。 ゾロはサンジの右手の指を噛んだまま、 「―――んあ?」 「んあ? じゃねえよ、ボケ―――ッ!!!」 指を引っこ抜き、サンジはチョップをかました。 「クソ、おれは強い子だ!! 飼い犬のせっせせせセクハラにあったからって泣いたりなんかしねぇぞ、コラ!!」 「……せくはらっていうのか、これ?」 「ギャー! 余計な単語覚えてんじゃねえよ、この駄犬が!」 「つーか、あの」 「うるせぇ、アホ! タコ! ボケナス! セクハラ犬! いい匂いがするっておれはてめえのハハオヤか!? お母さんっつったら石鹸の匂いかコラ!!」 「ああ、わかったから、オイ」 「この駄犬め! この…アホ! アホ犬! ま、まさか酒屋のたしぎちゃんや、今日きたビビちゃんにまでこんなセクハラしてんじゃねえだろうな!」 「してねえって。だからせくはらって…」 「言うな! つーか、てめえもいつでもどこでも発情してんじゃねえよ!!! ―――発情?」 サンジははた、とマシンガントークを止め、すっかり冷静かつふてぶてしい、普段の様子に戻ってしまったゾロを見つめた。 「良い匂いがする?」 「そこら中から」 酷く機嫌を損ねた風に、ゾロはしかめっ面でうなずいた。 「犬になると、もう脳味噌がとけるかと思うくらい、くらくらする。 落ち付かねェし、飯も食う気がおきねえし、お前はかまわねえとうるせェし…触られると、なんか変な感じがするしよ」 ぼりぼりと頭を掻いてゾロは言う。 サンジはぽかんとしてゾロを見つめ―――そしてやっと、此処が風呂場だと気づき、慌てて立ちあがった。 「おい、ご主人様はなんとなく理由がわかったぜ。とりあえず此処じゃその―――なんだ。あっちいくぞ」 「おう」 とりあえず風呂場を出て、サンジは時折窮屈そうに顔を顰めるゾロを見て、覆い被さってきた理由に気づき、顔を赤らめた。 多分、これは―――狼としてのカーミングシグナル。 相手を落ち着かせたり、挨拶だったり、優劣を決めたり、ストレスを解消したりするシグナルだが、困ったことに犬でもあり、人間でも有るゾロの表現方法は一風変わっていて―――異常を知らせるべく、口数の少ない愛犬が伝える無言のシグナル。 (んで、なんでおかしくなったかっつーと) 春や秋は、鯉の季節、もとい、恋の季節じゃございませんか、と。 手っ取り早く言うと、発情期なわけだ。 万年発情期とも言える人間と違って、動物たちにはそれぞれの恋の季節が存在する。 しかし犬の―――雄の「発情期」と呼ばれるものはないはずだ。ゾロはそろそろ生後6ヶ月、7ヶ月になろうかという時期、発情できる年頃ともいえる。 早熟な子犬は周囲の雌犬の発する「いい匂い」のフェロモンにつられて、はじめての発情状態に混乱していたらしい。 (って、ことは。あの、覆い被さってきたのって―――ま、まうんてぃんぐかよ…) ちなみにマウンティングは発情期のメスに覆い被さることで―――。 「てめえ、俺はメス犬か!!!」 理由を説明してくれるはずの主人の言葉に大人しく従って、待っていたゾロは突如顔色を変えて足蹴にしてきたサンジの攻撃をよけ、いやそうに顔をゆがめた。 「脈絡ねえな、相変らず」 ゾロ、という存在が。 人間側と犬側、どちらにより近く属するのかなどは検討もつかないし、ゾロ自身に問うたところで、 「知らねえ」 と自信ありげに応えられそうだが…もし、発情なる状態が訪れるとしたら、犬の本能が優先されるのかもしれない。 (人間より、即物的な) 感情とか情緒とか、そういうものを気にする「ヒト」と違ってストレートすぎるシグナルは、ゾロ本人にとっても(おそらく生まれて初めてで)戸惑うものだったようだ。 (触るなって言われたとき) けっこう、いや、かなり、 (―――ショックだった) それでも、自分が傷付いたと感じるより先に、ゾロの状態を不審に思い手を伸ばした―――。 押し倒されて、しまったけど。 「…………ぐっは!!」 思い出して真っ赤になっているサンジを不思議そうに見て、ちゃぶ台の上にある食事に気づいたゾロは「お」と嬉しげに顔をほころばせた。ついでに腹の虫もなる。 風呂場で寝入っていたものの、結局は腹を好かせていたらしい。 「おい、これ食っていいか?」 「…食うッ!? ………っ。って、なんだ。それかよ。おい、冷めてんぞ、暖めてから―――」 「いい」 一瞬身構えたサンジを不思議そうに見て、ゾロは冷めた煮物を頬張った。 「充分旨ェよ」 「あー。……。飯盛ってきてやる」 「大盛」 「ハイハイ。クソ、飼い犬がご主人様を使うんじゃねえよ。 …ところで―――その―――ヒート、おさまったか?」 「ヒート?」 「変な状態のことだ」 「んー」 もごもごと顎を動かしていたゾロは立ちあがったサンジを見上げて、頷いた。 「なんか治った」 「…あっ…そ」 さすがに、一歳にも満たない子犬だから、時期も短いのかもしれない。 ほっとするやら、変な気持ちになるやらで、サンジはいかんいかんと首を振り、 「何で治ったんだろうな。お前に触ったらもっとやばくなりそうだったから、離れてたのに」 触っちまったのに、なんでおさまったんだろうな〜と至極不思議そうな声が追ってきて、サンジはキッチンで真っ赤になって立ち竦んだ。 ゾロの、気持ちの良い食べっぷりを見るのが好きだ。 作り手としてこれ以上の賛辞はないであろうその姿は好ましく思う。 けれど、ゾロが舌なめずりするように、ぺろりと唇を舐める仕草を思い出すと……… (う、あぁ―――ッ!) どうしよう。振り向けない。 御飯茶碗を片手に、しゃもじを掴んだまま、サンジは硬直した。 子犬姿へのゾロなら、サンジから何度も何度もやったけど。 でもでも、やっぱり。 どうしよう。 飼い犬と、じゃない。 ゾロ、と。 ―――キスしてしまった。 |
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◎HappyBirthDay,Dear Zoro! ◎そしてノーコメントでおねがいします!!!!!(逃走) 02/11/11 |
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