スキ?


人間は不思議なことをする。
それは、知ってるつもりだった。でも、知ってるといってもちょっとだけだったらしい。
ドクトリーヌはたくさんの医者としての知識を俺にくれた。
あと若さの秘訣も教えてくれた。(これはよくわからなかった…)

でも こんなややこしいこと、教えてくれなかったな。

例えば、
「サンジー!腹減ったー!」
「減らしてろ!アホッ」
ルフィは、ゴハンもできてないテーブルに座って、右ひづめ…まちがえた、右手にナイフ、左手にフォークを持ってカシャカシャいわせてる。
コックのサンジは、不機嫌そうにすご〜く悪い言葉をいいながら、それでもなにかを作ってる。
「腹減ったー!死ぬぅう〜!」
「死ぬかっ!!」
取っ組み合い始めた!
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例えば、
「Mrブシドー…じゃなかった、ゾロさん。
またルフィさんとサンジさんが…」
「あ?いつものことだろう。ほっとけ。関わると疲れるぞ」
せまい船室で暴れる二人にびっくりして、ビビが日光浴してるゾロを困った目でみるけど、ゾロは片目をめんどくさそうにあけてから、また目をとじた。
「でも、お皿とか割れちゃったらナミさんが…」
そうだ!ナミが怒るぞ!
「あれがあいつらの会話方法なんだろ。ほっとけ」
会話方法?口があるのにか?
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例えば、
「世界の海は俺の海〜♪本日もいまんとこ快晴!前方には〜〜〜
なにもな〜〜〜〜しっ!!」
船尾に足をかけて(なんで船尾なのに前方なのか、俺にはよくわからない)ウソップが声高々に云う。
みかんの木を見てたナミが、そんなウソップを見て顔をしかめる。
「ちょっと!ちゃんと舵とってなきゃ駄目でしょう!」
「むむっ!?い、イヤだけどな。舵取りって暇だし、それになんだか後ろのほうの海が俺を呼んでいる気が…」
「なわけないでしょ。」
ちょっと冷たくいったナミが、俺を見つけてニコってわらう。
「あら、チョッパー。……受け取って!」
ぽぉんと放り投げられたそれを、あわてて掴むと、綺麗なオレンジ色の実だった。
「ナミ!なんで俺のぶんがないんだ!?」
「舵取りしたら考えなくもないわ」
「ようしっ!気合入れていくぞぉ!」
ん?なんで俺にはくれたんだ?
俺、なにもしてないぞ?
「いいの、あんたは」
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「ルフィ!サンジくん!喧嘩してるとゴハン抜きにするわよ!」
「うわッ!ナミさん…愛の仕打ちですね!?」
「それはヤだ!」
「もう、ちょっと落ち付いて…キャアッ!」
「わっ!ビビっ!危ないから下がってないと…!」
「ビビちゃ―――ん!?…クソゴム!てめえ!」
「俺はなにもやってねーぞっ!」
「……うるせえな。昼寝が出来ねえじゃねえか!」
「ああ、もうややこしくなるからゾロ、アンタは寝てて!」
「ダワー!うるさいっ!お前等、俺のユデ玉子星をそんなに食らいたいか〜!」
「食べ物を粗末にするんじゃねえッ!」

「トニー君、どうしてそんな難しそうな顔をしてるの?」
ビビの心配そうな声に、はっとして目をぱちくりさせた。
「いや、おれ。お前たちのそれが、仲良いのか悪いのかちょっとわかんなくなっただけだ」
「仲悪いな」
「仲いいぞ」
「普通だ」
「適当だな」
うわわ。
一気に返事を返されて、頭がぐるぐるする!

「……でも」
でもでも、
「これが仲間か?」
ナミがにっこりする。ゾロが肩を竦める。ルフィがVサインする。

ケンカしたりしても好き?
これが、仲間?


????

!!!!

まだまだ、俺は勉強することがあるみたいだよ、ドクター。
■初ワンピ。チョッパーへの【愛】のみの作品です。ギャア。
■いつも創作を(強制的に)いただいております由基さんがワンピのルナミらぶっこなので、じゃあ書いてみるか〜と思い立ち、さりげなく挫折気味。ぎゃふんであります。
■いつ書いたのか忘れちゃった…のでもうテキトーにテキトーに!HAHAHA!

2001/10/24

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