ッカー!惜しい〜!!(ダミーだし)












え?いやいやスクロールしても















さがってもなんも…













じゃ、折角探してくれたから、永遠に未完であろう切れ端でも。


*no title01*

 俺は日本が嫌いだ。
 すげェガキの頃、日本にいたことがあるが、日本のガキってのは本当に容赦ねえ。単一種族ってのは不便なもので―――自分と違う異種を見付けるとこぞって「変だ」と言い出すのだ。当時の俺は物凄くイイ子で可愛かった。天使みたいな外見も野暮ったいカラーバリエーションのない諸君にとっちゃあムカつくだけの存在だったってこった。
 散々いじめられるわ、「がいこくのことば、しゃべってみろよー!」なんて強制させられるわ。全く今思うとあのガキども血祭りにしてェよな。
 しっかし俺ァ素直なガキだったから、おそるおそるイタリアにいるジジイに国際電話かけるときみてェに、流暢な…とはいえねえ、舌ったらずだったからな…それでも、相手にとっちゃあ呪文にしか聞こえねェ響きで「これでいいのか?」と訊ねると、生意気だ!化け物だとぶたれる。
 泣きながら俺は訴えたね。ジジイんとこか、別の国行きてェってよ。
 俺はその幼稚園に入るまで、黒髪黒目の連中にどこか憧れがあった。つってもちまい頃の記憶だからたいしたことじゃあねえが―――初恋のひとが、黒髪黒目の、そりゃあもう綺麗な美人だったからだ!
 口も態度も粗暴でそっけなかったが、まるで日本人形みたいな綺麗な艶々の黒髪!それにじいっと見られるとそわそわしちまうような、涼しげな眼差し。
 たしか上にそっくりな二人の姉さんがいて、またそのお姉さんの可愛いこと!
 ダチの作り方すらわかんなかった俺が、公園で一人で遊んでるのを見かけて、声をかけてきたのが初恋の彼女だ。何にも言わずに手ェ引いて、戸惑ってる俺を振り返り、あっちで遊ぼうと笑った。
 一週間だけ、彼女と、彼女のお姉さんたちと遊んだ記憶は俺の中に「日本の女性は親切で可愛らしくて黒髪も黒目も憧れの存在!」を植え付けさせるのに充分だった。彼女の囁くような、「サンジ」という自分の名前を呼ぶ声が好きだった。
 近所の幼稚園に通ってる。初恋の淡い熱に浮かされた俺は、そこへいけば、彼女と毎日遊べると思った!だから両親にねだって幼稚園にいれてもらったのに。俺がジジイの国イタリアに、三日間だけ里帰りしてる間に彼女は思い出の公園からも、幼稚園からも消えちまったわけだ。
 おお!破れた幼い恋!傷心のまま俺ァジジイの国に帰り、青年期をイギリスで過ごし、センシティヴなハートを痛め付けてくださりやがったこの日本の地に足を下ろしている。
 もう一度言う、俺は日本が嫌いだ。
 そして初めて言う。俺の名はサンジ。
 コックの、サンジだ。

(未完 シキは一人称がニガテっぽいです)

Return?

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送