つまみぐい 目標>シキさんエロかけるようになったんだね! と言ってもらうこと。
ちゅちゅ。(R18) | |
「…じょ、りょ」 相変らずたどたどしい言葉遣いすら卑猥に聞こえる。正直限界だった。 畜生意識しなきゃ良かったと、ゾロは怒鳴り散らしたくなる。 小便も一人でできねえこの頭の緩そうなコックを、力の限り犯してやりたい。無防備なツラしやがって、そんな顔を一度でも俺の前で見せたことがあるか? (―――ないから余計に腹が立つな) 半開きになりっぱなしの口から、微かにチョロリと舌が見えているのをこの阿呆は気付いていないのだ。どこか心細そうにおずおずと見上げてくる視線も、潤み切った目も、真っ直ぐ歩けず蛇行してはこてっと転がる間抜けさすら、新鮮すぎて激しくゾロを刺激する。 (ヤベェ。こんなアホなのに、なんだ。この―――変な) 最初は気付かなかったが、確かに幼児言葉レベルの言語しか喋れず、あんよが上手でない男などヤバイを通り越して放置できない。普段がまるっきり皮肉屋で本心を明かさないときているものだから余計に危険だ。 「―――な、んだよ」 言葉に詰まりながら返事をしたゾロに、サンジは言い難そうに顔を顰め、迷った挙句…真っ赤に染まった顔で唇を尖らせる。 「も、ちゅいでだから、ふりょもはいゆ!」 じたばたと衣服を脱ごうとしてはボタンも外せずにいる。ゾロよりも遥かに不器用になった生き物を見詰め、ゾロは慌てた。 (やべえ) (耐えられるか?) (こんなの、前に。突っ込まねえでいられっか?) 拷問じゃねえか、と。欲望に忠実な魔獣は大変驚き、慄いた。 そのままバリバリ服を破きたがる手を言い聞かせるのは、ゾロにとって苦行に等しかった。 声だけ聞いてりゃ幼児虐待に近い心理で複雑かもしれないが、あいにくコックの声は普段通り低くてスモーカー特有の時折掠れた声で、いつもはマシンガンのように罵詈雑言を叩きつける、ゾロの好きな音のままだった。 今は大変ピヨピヨしているが、このサンジはゾロの気に入ってるサンジだ。どんなに感じなくても嫌がっても行為の最中一言の善がり声さえ発さない誇りたかい男でも、何度だってクソ、ヤりてえと思わせる無二の相手だった。 ぐわーっと。突然。唐突に、ヤりてえ、と本能が脳味噌でわんわん共鳴して、バスタブにサンジの体を横たわらせながら、白い肌の感触に腹の下がぎりぎり痛くなる。 サンジの痩身にゾロの本能が反応している。抱き心地が決していいとは言えない体を貪りたいと、何で手を出さないと怒り狂っている。 「ふ、あっ」 じゃぼじゃぼと注がれるシャワーから温かい湯を浴びて、満足げにサンジが声を漏らした。 良く堪えたほうだと、ゾロは自分の理性に半分呆れた。 いまのサンジは身を守るものがないか弱いニャンコちゃんに等しい。ああそうよ、悪いか、おれァ身包み剥がされた仔猫ちゃんよ、と、開き直るには苦しい現状であったが、ふだんより更に過敏になってしまうのも、また困った副作用だ。 「ん、んっ。ん、ぁっ…」 顎を洗われて、指でなぞられるだけで高い声は出た。今一番敏感なところを無遠慮に触れられて抗議の声を出すはずが、気持ち良過ぎてなんにもならない。頭のなかが真っ白になる。 「う、あぁあぁ、りょりょ、ぞ、りょ。ふに」 「ああもうテメェは」 驚いて、何か言うはずが言葉にならない。ただでさえ舌が妙な具合であるというのに…と今度は直接生暖かい粘膜を感じて、 「ひゃアァ、ン、や」 「なんだ、こりゃあ。テメェ、ずっと隠してたのか」 べろりと顎を下から舐め上げて、クソ、とゾロが呟く。 「ん、んんぅ、ふ。にゃ、な、めゆなあ」 ハァ、と荒く乱れたゾロの呼吸がサンジの耳朶に触れた。途端吐息にまでサンジの過敏症は反応して、ぴくんと痩身が揺れる。 「鳴かねえと、思ってたぞ」 (そりゃそうだ。鳴かなかったんだ!) 「すげえ声、出てんじゃねえか」 (ヤバイ、こらえないと。ナミさんたちに聞かれる) 「―――鳴かせるぞ」 (ダメだって、おれ今絶対がまんできない…ッ) サンジが折角いやいやと首を振って拒絶したのに、昼間は触れてこないはずの男は欲情し、ぺろりと舌を出して唇を、なめた。 「オラ、鳴け」 「ふぁあぁっ…」 乳首を思いきり捩じられて、サンジは激しく体を揺らした。痛みというより、ビリビリと走った快感。たまらなく、感じた。 「う、んぅ、あ、ちゅよ」 「熱い? 逆上せたか」 しかし愛撫する片手は止めないまま、シャワーのコルクを捻ったゾロに、違う、とサンジは首を振る。 「ちゅよぃんらよ、ばか」 ちょっと触っただけでサンジの乳首は簡単に固くなるのに。ゾロの仕種は普段より早急で落ち着きがない。一体何がこいつを興奮させたのかはわからないが、サンジにしてみれば早く自分が欲しいのだと、求められているのだと思って心中複雑である。 ぐりぐりとゾロの太い指の腹がサンジの過敏な突起を押し潰す。けっして優しい愛撫ではなく技巧を駆使しているわけでもないそれに感じて、サンジは喘いだ。口が開きっぱなしになったまま。 「―――下も勃った。気付いてたか」 耳元に猛獣の唸り声のようなそれを吹き込まれて、あ、ともう一度サンジは跳ねた。股間でサンジの性器は痛いくらい張り詰めている。 (気付いてた) そりゃあ自分のちんこですから、と笑いそうになって、サンジはぽけっとゾロを見詰めた。 「おちっこ、すっとき、さわりゃれた」 なんでゾロはこんな情けないサンジに欲情するんだろう。 「あごにゃめた。ちくびさわりゃれた」 だから勃起しちまったんだよ畜生と囁けたらいいのになあと思いながらサンジがじーっとゾロを見ていると、きゅうに、猛獣は優しい顔になった。 「イきてえか」 吃驚した。相手はゾロのはずなのに、嵐みたいに激しく強過ぎるセックスじゃない。 散々ひどい恰好で、とんでもない言葉を口走っているはずなのに、いつもの我慢して心も体も切られるみたいな痛みがない。 「ん」 こっくり頷いたサンジの顎をゾロは舐め、軽く甘噛みした。歯を立て、舌を這わせ、濃厚なキスを繰り返す。サンジのヒミツの場所を愛撫する。 「…あっ、あ、りょりょ」 今度は無骨な指で乳首を摘まれて、引っ張られて、捏ねられた。二箇所の他愛無い、サンジの急所を弄られて、ぱたたっと性器に透明な糸が走る。 顎のラインをゾロの舌が何度も往復した。押しつぶすように、皮膚の感触を、味を確かめていくように慎重に、そして大きく口を開けてがぶりと顎を噛み、舌でじゅるっと包み込んだ。 「―――うぁああっ…ッ!!」 それだけで。 サンジはバスタブの中で、精を放った。 |
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2003/3/21 発行 |
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